Amazon Auroraで「X2g」と「T4g」インスタンスが利用可能になりました。

Amazon Auroraで「X2g」と「T4g」インスタンスが利用可能になりました。

Amazon Aurora が AWS Graviton2を搭載した新しいインスタンスをサポート。 メモリとローカルストレージの容量が強化された「X2g」と、バースト性能で利用できる「T4g」の利用が可能になりました。
Clock Icon2021.09.11

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AWSチームのすずきです。

Amazon Aurora が AWS Graviton2を搭載した新しいインスタンスをサポート。 メモリとローカルストレージの容量が強化された「X2g」と、バースト性能で利用できる「T4g」の利用が可能になりました。

従来のAuroraインスタンスとの比較と、「X2g」「T4g」インスタンスの起動を試す機会がありましたので、紹介させていただきます。

スペック比較

X2G / R6g

新しい「X2G」、従来の「R6g」と比較し、搭載メモリが2倍に増強されています。

インスタンスクラス vCPU Memory (GiB) (R6g:Memory) ローカルストレージ最大帯域(mbps) ネットワーク性能
db.x2g.16xlarge 64 1024 (512) 19,000 25 Gbps
db.x2g.12xlarge 48 768 (384) 14,250 20 Gbps
db.x2g.8xlarge 32 512 (256) 9,500 12 Gbps
db.x2g.4xlarge 16 256 (128) 4,750 Up to 10 Gbps
db.x2g.2xlarge 8 128 (64) Up to 4,750 Up to 10 Gbps
db.x2g.xlarge 4 64 (32) Up to 4,750 Up to 10 Gbps
db.x2g.large 2 32 (16) Up to 4,750 Up to 10 Gbps

T4g / T3

同等クラスのT3と比較し、ストレージの最大帯域が強化。より高いIO性能で利用できる可能性があります。

インスタンスクラス vCPU Memory (GiB) ローカルストレージ最大帯域 (T3:ローカルストレージ最大帯域) Network performance
- 2 2 - (Up to 1,536) Up to 5 Gbps
db.t4g.medium 2 4 Up to 2,085 (Up to 1,536) Up to 5 Gbps
db.t4g.large 2 8 Up to 2,780 (Up to 2,048) Up to 5 Gbps

t3.smallに相当する「T4g」インスタンスの提供は、見送られた模様です。

価格比較

北米(オレゴン)リージョンの利用価格について、従来のインスタンスタイプと比較しました。

X2g、R6g、R5

- db.x2g db.r6g db.r5
large $0.377 $0.260 $0.290
xlarge $0.754 $0.519 $0.580
2xlarge $1.508 $1.038 $1.160
4xlarge $3.016 $2.076 $2.320
8xlarge $6.032 $4.153 $4.640
12xlarge $9.048 $6.229 $6.960
16xlarge $12.064 $8.306 $9.280
24xlarge - - $13.920

t4g、t3

- db.t4g db.t3
small - $0.041
medium $0.073 $0.082
large $0.146 $0.164

起動してみた

DBエンジン

「X2g」「T4g」をサポートするDBエンジンは、以下のバージョン以降となります。

  • Aurora MySQL 2.09.2 and higher, 2.10.0 and higher
  • Aurora PostgreSQL 11.9 and higher, 12.4 and higher, and 13.3

サポートするDBエンジンを選択する事で、DBインスタンスクラスとして「X2g」「T4g」の選択が可能になります。

X2g

※「X2g」は2021年9月11日時点で東京リージョン未サポート、今回はオレゴンリージョンを利用しました。

T4g

※「T4g」は東京リージョンで利用可能でした。

動作確認

「X2g」は2021年9月11日時点で東京リージョン未サポート。 今回は「X2g」をサポートするオレゴンリージョンを利用して、「db.x2g.large」「db.t4g.large」の起動を試みてみました。

使用可能なメモリ

db.x2g.large → db.r4g.large → db.t4g.lrage の順に、使用可能なメモリ量が多い事が確認できました。

空きローカルストレージ

「Large」インスタンスでの比較で、「x2g」のローカルストレージが増強されている事が確認できました。

  • 「t4g」「r6g」は同容量 (約30GB)
  • 「x2g」は、「r6g」の約2.5倍 (約80GB)

まとめ

新しいAuroraの「X2g」インスタンス、 Aurora インスタンス、CPU性能は不足していないが、メモリやローカルストレージのボトルネックを解消する必要がある場合や、 メモリーの増強によりDB性能の向上が数割以上期待できる場合にお試しください。

「t4g」インスタンス、同等の「t3」と比較して約10%廉価な価格設定となっています。 特に medium 以上の Auroraインスタンスを利用する場合、従来の「T3」と比較して費用対効果に優れた利用が期待できますので、 ぜひご活用ください。

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